「目以外の何かで、ものをみようとしたことがありますか?」
暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、足元の葉と葉のこすれる枯れた音と、
その葉を踏みつぶす感触。
土の匂い、森の体温。水の質感。
仲間の声、乾杯のグラスの音、白杖の先の触感。
ダイアログ・イン・ザ・ダークは、
まっくらやみのソーシャルエンターテイメントです。
今日はこの「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を体験してきた。
参加するのは全員で8名のグループ。
完全に光を遮断した空間の中でアテンド(視覚障害者)のサポートのもとで中を探検し、様々なシーンを体験していきます。
昔目を閉じて歩いてみたりしたことないですか?
真っ暗闇ってどんな感じなんだろうって想像したことないですか?
僕は今日このダイアログ・イン・ザ・ダークで初めて体験しました。
初めて入った真の闇は驚くほど真っ暗で、白杖という杖で暗闇をさぐりながら進んでいくんですが、その中で同じグループの方々と名前を呼び合い、声を掛け合い、支え合い・・・。
そして、アテンドしてくれる全盲のスタッフの方の声に導かれて真っ暗闇の空間を少しずつ歩いていきました。
不思議だったのは暗闇はもっと冷たく怖いものだと思っていたけど、耳を澄ませば風の音や水のせせらぎ、鳥のさえずりや草花の匂い。
自分が思っていた以上に暗闇はあたたかかった。
今日アテンドしてくれた女性の声のトーンや力強さがそんな不安を取り除いてくれたのかもしれないけど。
人それぞれ感じ方は違うけど、自分の中にあるもっともピュアな感覚を思い出せるような感じがした。
自分の本質に向き合える空間。
暗闇との対話で忘れていた意外な自分に出会えた気がする。
是非みなさんも体験してみてください。
素晴らしい経験になるはずですから。
from 今井マサキ
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